夜ヨル

  昔、黒く長く焦燥感に苛まれる夜がキライだった。
 でも今はそんなにキライではない。

窓から眺める月。
時計の音。
木々の風に揺れるさわさわ。
レモンサワーのシュワシュワ。
お気に入りのクッションの触り心地。

好きがいっぱいあった。どうして気がつかなかったのか。

眠れぬヨルの唄。

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ぶちこ

闇に生きて